中国緑茶の淹れ方

 

 

緑茶で気を使わなければならないのは、

水の温度です。

もっともおいしく入れられるのは何度です、なんて書いても

お茶を入れるときに温度計を持ってきたのでは

あまりにも無粋でしょう。

じゃぁどうしましょう。

これは私がとある中国のお茶好きから伝授してもらった方法です。

何度も言いますが、何が「正式」かは、

私は知りません。

この入れ方で入れたらおいしかった、または、コリャ面白い、と思ったものを

紹介しています。

 

ここでは二つのやり方を紹介しようと思います。

ガラスのグラスで入れる方法と、茶壷を使う方法です。

 

ガラスのグラスは、まずコリンズグラスを用意します。

コリンズグラスは長細いグラスです。

別にコリンズグラスと名がついていなくても大丈夫ですよ。

ご自宅にある一番せいたかのっぽさんのグラスをご用意ください。

 

そこで、まずお湯を沸かします。

ここが面白いところで、お湯を沸かす際に

「蟹眼」

という言葉があるそうで、

どういう意味かというとそれは沸かしたお湯の気泡の大きさなんだそうです。

つまりここで言う「蟹」の眼の大きさほどの気泡が出てきたころが、

緑茶を入れるのにもっともよい温度なのだそうです。

中国語で言うと、低騰、中騰、高騰とあり、その真ん中つまり中騰が、

「蟹眼」だそうです。

(注)ここでいう蟹は、上海蟹のことです。

気泡の大きさとしては1ミリか2ミリくらいというところですね。

お湯の沸かし具合については紅茶の項を参照してください。

 

さて、蟹の眼が出てきたところでグラスを用意します。

まずグラスの3分の1のところまでお湯を注ぎます。

そこにお茶の葉を入れてしまいます。

しばらく待ちます。

5分くらいといわれましたが、大体そのくらいでしょう。

次にお湯を3分の2のところまで入れます。

そしてまた待ちます。

最後にお湯をグラスの上まで注いで出来上がりです。

なんとも時間のかかるお茶です。

 

中国の緑茶は、日本の緑茶と製法が違いますので

お茶の葉の繊維があまり破壊されていません。

日本茶では比較的低い温度で味が出てきますが、

中国の緑茶ではそうは行かないのです。

そこでなるほど、この淹れ方というわけですね。

先に熱いお湯を入れておいて味と香りを引き出し、

次に少し冷めたお湯を入れていく。

こうすることによって緑茶の味と香りが損なわれずに

おいしいお茶を飲むことができるのだそうです。

 

さて、次は茶壷をつかった淹れ方です。

茶壷を使うときにもお湯の温度に注意しなければいけません。

水盂というものがありまして、これに先にお湯をいれます。

お湯の沸かし具合はやはり同じです。

蟹眼です。

 

さて、そこで適度にお湯を冷ますのですが、さめすぎてはいけません。

一度水盂に入れるだけでずいぶん温度は下がります。

これは水盂ではなく茶海でやってもいいと思います。

私は茶海のほうが、口がついていて使いやすいと思います。

そして茶壷にお茶の葉を入れ、

適度に冷めたお湯を入れます。

茶杯は先にお湯を一度入れて温めておいた方がいいかと思います。

この辺はそれぞれのお客様の好みによりますが。

熱いお茶が好きな方は温めておいたほうがおいしくいただけるでしょう。

ぬるめのお茶が好きな方は水盂(または茶海)に入れておく時間を

少し長くすればよいでしょう。

 

後はしばらく待って(お湯の温度によりますが、大体2分くらいが私の好みです)

茶杯に注いでいただければOKです。

 

こちらは幾分簡単ですね。

それでも、やはりしばらく飲むのであれば、

お茶の葉がつかりっぱなしになっているグラスの淹れ方よりは、

茶壷を使った方が最終的にはおいしいと思います。

何より、茶葉のかけらがグラスの中に浮いているよりは

(いいお茶ほど屑は少ないですが、全くないものではありません)

一度茶漉しを通した方がきれいなのは言うまでもないでしょう。

 

 

画像をただいま準備中です。

グラスで入れる淹れ方を写真でお届けいたしますので、しばらくお待ちください。

 

 


退(もどる)     主頁(トップへ)     進(すすむ)